【朱里】
「炎上するもの、 あまねくいっさいを灼き払うもの。
 我、汝を召喚す。
 天の 虚 (うつろ)より、来たれ──汝、猛きほむらの徒」

間もなく、《深淵》より術式に喚ばれて、
新たな《火》のエレメンタルが数体、灼熱の姿を現す。

【朱里】
「敵方の《火》を包囲して後、
 直ちに包囲陣内の酸素を燃焼、不燃の層を形成」

【朱里】
「召喚の魔法円と外界との間に形成した不燃状態を、
 可能な限り維持する──」

朱里は召喚で得た《火》の力を駆使し、
周囲の大気を燃やして《精霊》を無酸素の壁に封じ、
その暴走を一時的に抑え込む。

【朱里】
「……唯! 後はお前に任せる、急げ」




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