真璃絵の姿を求めて伶が庭に降りると、
木漏れ日の差し込む、心地よさげな木陰に座り込む、
真璃絵の背中を見つける。
【伶】
「真璃絵、こんなところで何をしている」
【真璃絵】
「あ、どうかお静かに、伶さま」
【伶】
「おや、これは……」
【真璃絵】
「望さん、ちょっとだけお疲れだったようです。
すっかりお休みになってしまって……」
【伶】
「ずいぶん君になついているようだね。
こんなに安心しきったこの子を見るのは、
初めてかも知れない」
【真璃絵】
「望さんとお話ししていると、とても楽しいです。
わたしに弟がいたら、こんな感じなのかなって……」
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