白いまぶたの奥から、透徹した氷のようなまなざしが、
ゆっくりと現れる。

幻想的なあかい瞳に心を奪われ、暁人と須王は声もなく
瞳の奥に見入った。

見る者の魂を絡め取り、強烈に惹きつける異形のまなざし。

力を感じさせるその視線が、異質なその外見以上に、
この存在がヒトと異なる生命体であることを、暁人に教える。

高みから、人々をいざなうように見下ろすその姿は、
人間離れした神々しさと威圧に満ちていた。


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